1955年の発売開始以来６０年以上作り続けられているロングセラーの椅子。日本を代表するデザイナー水之江忠臣のデザインです。「デザイナーは一生にひとつ、本当に良いものが残せたらそれで良い」と語っていた水之江氏のまさにその一つの椅子です。完成までに１００回以上の試作を繰り返したという逸話が残されています。シンプルを極めたデザインで最小限の部材で作られておりビスなどは使われておらず、背板、座、横貫材をフレームにそのままホゾ組で組む作りで、製作にも高度な木工技術を要します。成型合板の背と座はお尻や背中のラインにフィットし板面とは思えないほどやさしく体を受け止めてくれます。普遍的なデザインは時代を超え今も新鮮な魅力を放っています。